アイヌ人より前に先住していたオホーツク人とは

アイヌ人より前に先住していたオホーツク人

「オホーツク人」という人たちを知っていますか?
北海道に元々住んでいた人たちといわれる「アイヌ人」より以前の5~10世紀あたりにかけて、オホーツク沿岸に独自の文化をつくり暮らしていたとされる人々、それが「オホーツク人」です。

オホーツク人のルーツには諸説あるようですが、サハリンやカムチャッカ半島からオホーツク沿岸にやって来た人々がオホーツク人の祖という説が有力なのだとか。

研究が進むオホーツク人

オホーツク人は、道北・道東の沿岸にかけて発掘されている遺跡から、漁労やアシカなどの海獣狩猟を中心とした海洋民であるということが分かっているそうです。

その遺跡から出土した骨を北海道大学の研究グループが解読した結果、サハリンなどで暮らすニブヒ(ニヴフ)やアムール下流側流域で暮らすウリチと遺伝的に近いことがわかったとのこと。

また、アイヌ人は、縄文人―続縄文人―擦文人という流れをくむ人種というのが通説ですが、DNA解析の結果、オホーツク人との遺伝的共通性が判明していることから、和人(本州日本人)に同化されたアイヌ人ですが、アイヌ人が形成されるどこかの時点で、オホーツク人を同化していたということが北大の研究結果からわかってきたということです。

オホーツク人と共に消えた「オホーツク文化」。
電気やガスもない極寒の地オホーツクルで、魚や海獣の狩猟の他、犬や豚まで飼っていたというから本当に驚きです。

何かとアイヌ人について良い意味でも悪い意味でも議論が絶えない北海道ですが、今後、オホーツク人についても更に調査が進み、もっと色々なことがわかってくると「北海道の歴史」も今よりずっと面白くなってくるかもしれません。

因みに、サハリンやアムール川河口域に住んでいた人々が、オホーツク周辺に南下してきた原因は、地球の気候変動による温暖化の為なんだとか。