増え続ける大災害への対策法まとめ その3 寒波編

寒波初冠雪の頼りが続々と届く北海道。

旭川では10月13日に初冠雪が記録され、平年より10日、昨年より15日も早い観測だったようです。同日、札幌市の手稲山でも初雪を観測し、札幌とニセコ・喜茂別などを結ぶ中山峠では、路面の凍結がラジオなどでも繰り返し報道されています。

気象庁の長期予報では、今年の北海道は例年通りという予報が出されていますが、個人的には今年の冬は例年に比べて厳しく、また、荒れる日が多くなるような気がしています。

寒波発生のメカニズム

さて、今回は、「増え続ける大災害への対策法まとめ その2」 ということで、寒波(厳しい寒さ)への対策にてご紹介していきたいと思います。

寒波とは、どうやって発生するのだろうか?

寒波の原因となるのが、秋から春にかけて北(南)極圏で、つくられる非常に冷たい空気の塊です。極圏では、秋から春にかけて太陽の光がほとんど届かない「極夜」状態になる為に、太陽熱の蓄積がなく、空気中のわずかな熱も宇宙に放出され、非常に冷たい空気の塊をつくりだします。

冷たく乾燥した空気の塊は、高気圧団となり、成長していく場合があります。
上空の気流の変化によって断続的に押し下げられ南下を続けると、日本が非常に冷たい空気に覆われた状態になります。

これが「寒波」であり、発生の原因ということです。

また、北極気団の周りを流れる(北極の場合)ジェット気流によっても、日本への寒波襲来率などに影響される原因のひとつになっているとも言われているのです。

寒波による被害・事故を知る。

寒波が引き起こす事故として最も怖いのは、「低体温症」と「凍傷」。

低体温症

体の熱が急速に奪われることで発生する低体温症は、体温の低下によって体の震えが発生し、その後錯乱状態となり、痙攣を発生させたり、意識不明になったりし、最悪の場合、命を失ってしまうことになります。

低体温症は、屋外に限った話では決してなく、屋内でも暖房を20度以上に保つなどの適切な対応をとらないと、発生するリスクが高くなってしまうと言われています。
常に室内の温度を20度以上に保つことが重要です。

凍傷

次に恐ろしいのは「凍傷」です。
凍傷は、手足や鼻、耳など体の末端である部分で多く発症します。
凍傷は、皮膚や皮膚の下の組織が凍ってしまう現象で、長時間放置すると壊死(えし)や壊疽(えそ)を引き起こします。

気温が低い環境で、皮膚がひりひりしたり、チクチクしたりする場合は、初期の凍傷にかかっている場合がありますので、緊急の対処が必要と言われています。

寒波に対処法

寒波への対処としましては、体温の放出を防ぐ為に「重ね着」をすることが基本となります。
非常に寒い環境の中においても、レイヤー構造は、体の熱の放出を防ぎ、また、体温調節も可能とします。

重ね着の例
 アンダーウエアは、汗を素早く吸収拡散させる機能を持つ綿などの下着。
 ミドルウエアは、保温性を重視した起毛などの長袖のシャツ。
 アウターは、暴風や撥水能力のあるウエア(できれば裏が起毛)。

インナー 速乾性に優れています。
ミドル フリースです。
アウター ポーラーダウンパーカー

手袋
手袋は、5本指よりもミトンがおススメ。指が独立した5本指の手袋よりも指同士が密着しているミトン型の手袋のほうが、凍傷を起こしやすい末端である「手」を保温してくれます。

イヤーウォーマー
北海道の東部や北部では、耳が凍傷になり病院で治療をうけたという話をたまに聞きます。はじめは寒さで痛いという感覚があったものが次第に痛いという感覚がなくなり気づいた頃には凍傷にかかっていたということです。耳も手足同様、凍傷のリスクが高い人体の末端のひとつですので、しっかりと冷たい空気との接触を防ぐことが大事になってきます。

ブーツ

寒波に襲われたときは、基本的には外出はせず、室内に留まるのが大前提です。しかし、外出先で万が一ブリザードにあってしまい救助を求める時や移動せざるを得ない場合、足元をしっかりと温め、且つ、雪の中でも滑らずしっかりと歩行できるブーツが必要になります。ソレルのカリブーというブーツは、定番中の定番であるのですが、ソールがでこぼこしておりしっかりと雪の表面を捉え、安心した歩行を実現してくれる優れものです。

まとめ

冬の天候は変わりやすいものですが、天気予報など情報が入りやすくなった現代では、寒波が来ることは比較的簡単に予想できるものです。寒波がもし来るとわかったら、屋外には出ず屋内で室温を20度以上保ち寒波が通り過ぎるまで待機することが重要になります。但し、常日頃から灯油などの燃料や防寒具、水・食料をストックするなど常日頃からの準備が大切です。